2つで1つ?「謎の英語表現」を検証する

「女性の下着」関連がとくにややこしい

「1つなのに複数」になるやっかいな名詞にご注意!(写真 : DenysProduction / PIXTA)

某IT企業での研修中、英語でオンラインショッピングについての話をしたとき、洋服の話題になりました。研修生8名の中で、欲しいものがあったらネットで買ってしまう派とネットでは服は買わない派が、面白いことにちょうど半々。買わない派は「試着せずに服や靴を買うのはこわい」とか「サイズが合わなくて失敗したことがある」と言っていました。すると、買ってしまう派のタロウさんが

✕ I bought this pants online.

と自慢げに言いました。すかさず筆者が、pantsは複数形だから

○ I bought these pants online. (このパンツ、ネットで買いました)

と訂正をしたら、Oh, that’s right! (そうですよね!)と言い直すタロウさん。でも、すぐにいぶかしげな顔になると、「でも、どうしてpantsは複数なのですか?」と聞かれてしまいました。理由と言っても「パンツの左右それぞれを1つと認識するから2つ、とネーティブは感じるのでは?」としか言いようがなかったのですが、タロウさんいわく「つながってるんだから、2つじゃなくて、1つじゃないとおかしいと思う! 先生の言うのが本当なら、シャツだって袖が2つあるから複数にしなきゃおかしいじゃないですか!」と大抗議。

まさにそのとおりだと筆者も思うのですが、そういうルールなのでどうしようもないのですよね……。「じゃあ、この研修ではa pantと単数で言うことにしよう!」なんて言っても解決はしないわけで……。

今回は、この「1つなのに複数」になるやっかいな名詞のお話です。

かつてパンツは左右バラバラだった?!

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タロウさんがムキになる気持ち、筆者もよくわかります。英語と日本語で概念が違うというのは納得できるのですが、英語を必死に学習している身になると、こういう矛盾や例外には本当に悩まされるものです。もちろん、どの言語にだってたくさん矛盾や例外はあるので、しごく当然と言えばそれまでのことなのですが、できるだけ例外はないほうが学習しやすいですもんね。

靴や手袋のように、明らかに2つのものが1セットになっているものが複数形になるというのは納得できるのですが、パンツや眼鏡のようにつながっていても複数形になってしまうものがあるのは、いったいなぜなのでしょう。

次ページまだある!「1つなのに複数」になる名詞
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