2つで1つ?「謎の英語表現」を検証する 「女性の下着」関連がとくにややこしい

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後日、同僚のアメリカ人ジョンに聞いてみたら、ズボンは昔、左右が2つバラバラの服だったとのこと。その名残で、複数形で言うのだと思うとのことでした。ああ、だからシャツは袖が2つあっても単数なのですね! シャツは、昔から1つのアイテムだったのです。でも、ふと疑問が湧いてきました。「じゃあ眼鏡は? 眼鏡もバラバラだったの?」と、今度は筆者がタロウさんのようになって聞いてしまいました。ジョンは首をかしげながら、Maybe…(たぶんね……)と困った表情。Sorry, John! (ごめんね、ジョン)。

なんとかタロウさんをなだめたあとで、確認のためにほかにも「1つなのに複数」になる名詞をあげてみようと、みんなでブレーンストームをしました。身に着けるものが多くあがったのですが、どんな名詞が出たのか見てください。

pants ズボン glasses 眼鏡
scissors ハサミ gloves 手袋
shoes 靴 socks 靴下
chopsticks 箸 shorts 短パン
boxers ボクサーパンツ headphones ヘッドホン
sandals サンダル earrings イヤリング
goggles ゴーグル panties パンティ
leggings レギンス jeans ジーンズ
high heels ハイヒール  sneakers スニーカー

左右対になっているはき物、ボトムス、アイウエアなどがほとんどでしたが、ハサミや箸、ヘッドホンなど服飾以外のものもいくつか出てきました。研修生があげた以外でもぜひ覚えておいてほしいのが、

binoculars 双眼鏡 suspenders サスペンダー
tongs トング tweezers ピンセット・毛抜き
pliers ペンチ pajamas パジャマ

などです。双眼鏡はアイウエアの延長と思えば覚えやすいと思います。サスペンダーもつながっていますが、左右対である服飾の仲間として覚えてください。トングやピンセット、ペンチなどは箸やハサミと同じ「はさむもの」という範疇で覚えられるでしょう。パジャマだけは特殊なのですが、左右ではなく、上下のピースがあるので複数なのだと理解しておいてください。

矛盾するブラジャー

これらのものを数えたいとき、たとえばジーンズを1本、スニーカーを3足と言いたいときには、pairという名詞を使います。

I want to buy a pair of jeans. ジーンズ1本買いたいんです)
I have three pairs of sneakers. スニーカー3足持っています)

特に数にこだわらないときは、someをつけることもできますし、単語単体で使うこともできます。

I bought some jeans. (ジーンズを買いました)
John was wearing sneakers. (ジョンはスニーカーをはいていました)
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