「スプラトゥーン2」期待に反しない正常進化 WiiUで大ヒットした続編、Switch版の中身は

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そしてもう一つ、今回から新しく加えられたモードである「サーモンラン」は、こうした仕掛けの中でも特出のデキであると断言できる。

他のプレイヤーと対戦することが基本のスプラトゥーンに、新たに「他のプレイヤーと一緒に頑張る」モードが加わった。このモードでは、敵はシャケであるため、マッチングされた同士は味方である。初心者にとって恐ろしい熟練プレイヤーは、このモードでは頼もしい仲間となることから、このモードもまた熟練者と初心者が敵対しないための仕組みであるといえる。

「金イクラ」を集めるブラックバイト!?

スプラトゥーン2発売前に、サーモンランが発表された直後は、そのいかにも低予算で作ったような紹介VTRから「ブラックバイトではなイカ?」と疑われた。

実際にゲームをプレイしてみると、やけに物腰のやわらかい木彫りの熊の斡旋で人工の孤島へ行き、そこで仲間たちとともにシャケを倒しながら「金イクラ」と呼ばれるイクラを集めるという、あやしいにも程がある仕事。

クリアしてポイントを貯めればおカネはもちろん、サーモンラン限定ギアや、サブスロットに各種効果をつけることができるギアパワーのかけらなどを手に入れることができるが、その引き渡しはなぜか直接ではなく、外に面した小窓から引き取る3店方式っぽいやつであるなど、実態も極めて怪しく、ブラックバイト疑惑は晴れぬままである。

仕事もとても危険で、凶暴な大量のザコシャケ達を支給されたブキで蹴散らしながら、「オオモノシャケ」と呼ばれる強いシャケを倒し、金イクラを集めなければならない。最初のうちはオオモノシャケも少なく、1対1であれば対処も難しくはない。しかし、バイトに慣れれば慣れるほどシャケの多い危険な現場に派遣され、何匹ものオオモノシャケに囲まれるとにっちもさっちもいかなくなってくる。

また、人工島には潮の満ち引きがあり、特に満潮のときには、近くまでイカの天敵である水が迫り、狭いフィールドで多くのシャケたちに囲まれて「うわああああああああああ! どうすればいいんだあああああ!」状態からの「Work's Over!!」なんてことも。

スプラトゥーンは基本的に4対4で戦うゲームであるが、このモードでは4対多数という乱戦を体験することができ、とても新鮮である。

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