さて、今回のスプラトゥーン2には、前作と違い、1つ絶対に必要なことがあった。それは、これまでWiiUでスプラトゥーンをプレイしてきたユーザーと、WiiUを持っておらず、新しくSwitchを購入したユーザー。この2つのユーザー層を満足させる必要があったということだ。
主人公を第三者の視点から見て、敵と戦うサードパーソン・シューティーングゲーム(TPS)の一種であるスプラトゥーン2は、他のTPSのように、ユーザースキルばかりが物を言うワケではないものの、それでもやはりスキルの差というのは出てくる。
スプラトゥーン2の発売を楽しみにしていた新規ユーザーが、プレイを始めた途端に熟練のプレイヤーにフルボッコ。相手をろくに倒せないまま、負け続けたとしたら、そんな不快なゲームをプレイしたがるだろうか?
こうした、熟練プレイヤーと初心者プレイヤーの格差を解消するため、今作にはいくつかの仕掛けが用意されている。
基本的な動作や攻撃方法を学べる
まずは前作にもあった「ヒーローモード」の強化だ。
ヒーローモードは、一人でプレイするモードで、イカたちの長年の敵である「オクタリアン」を相手に、立ち回るモードで、プレイヤーがスプラトゥーンの基本的な動作や攻撃方法を学ぶのにピッタリのモードである。
前作では、基本的にインクを撃つ、飛ばすブキはシューターと呼ばれる種類しか使えず、ローラーやチャージャー、ブラスターといったブキは、スプラトゥーンのamiibo(アミーボ)を購入した特典としてしか使えなかった。アミーボとは、ゲームとは別に店頭で売られているフィギュア。各アミーボに対応するソフトによって、プレイヤーとして登場したり、特別なアイテムがもらえたりする仕掛けだ。
今作では、ヒーローモードを進めていくと、ブキ屋のブキチというキャラクターが、おせっかいにも……いや気が利くことに、ステージ冒頭にやってきて「ぜひこのブキを使ってほしい」と、無理やりブキを交換してくれるようになった。これにより、必ず1度はブキチ指定のブキを使って、そのステージをクリアする必要が出てくる。一度クリアして初めて、自由にブキを選択して、その面を再チャレンジできるようになる。
そして最終的には、特徴的な性能を有した9種類の基本ブキが、amiiboの購入などなしに使えるようになる。
まずは入ってきたばかりのプレイヤーは、ヒーローモードで基本的なイカの動かし方を学びながらさまざまなブキを試すことによって、自分にあったブキと、それを用いた戦い方を見つけることができるのである。
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