お分かりのように、「同い年結婚」の数自体がそれほど増えているわけではありません。母数となる婚姻件数が激減しているため構成比が高くなっているのです。
「男が年上」の結婚の大幅な減少
つまり、いつの時代も「同い年結婚」をする人の数に大差はないのです。むしろ驚くべきなのは、男が年上である結婚数の大幅な減少でしょう。婚姻数が減っているのは、この「男性年上婚」の減少の影響と言っても過言ではありません。メディアでは男性芸能人が若い妻と結婚して「年の差婚」などと騒がれた時期もありましたが、統計で見るとそれは特殊な例でしかないとわかります。
もうひとつの指標である学歴ではどうでしょうか?
出生動向調査「結婚年別・夫婦の学歴別夫婦数」の直近3回分のデータをもとに、学歴別結婚の組み合わせ構成比をグラフ化してみました(N=17971)。
これによれば、「学歴同類婚」は2010~2014年にやや戻しているものの、長期推移では46%から41%と低下しています。男側の「学歴下方婚」(夫の学歴が上)も長期的にはほぼ同レベルで推移。男側の「学歴上方婚」は若干ですが上昇基調にあります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら