一方、大卒女性はもっとシンプルです。高卒男性や専修学校卒とのマッチングもやや増えていますが、圧倒的に大卒同士の同類婚が増え続けています。
高卒男女はどうでしょう。高卒同士のマッチングはかつての35%から12%へと半分以下に激減しています。
大卒同士のマッチングが増えて、高卒同士が減った背景には、ひとつに大学進学率の上昇があります。1984年時点大学への進学率(短大除く)は男性36.4%、女性12.7%でした。それが、2017年には男性55.9%、女性49.1%と伸長し、特に女性はほぼ4倍近く増えています。つまり、以前高卒マッチングしていた層が大卒マッチングへ移行したものと推測できます。
高卒男性は専修学校以上の学歴上方婚が12%から15%に増えているとはいえ、それほど大きな違いはありません。同じことが高卒女性にも当てはまります。10%あった大卒男性とのマッチングはほぼ半減しており、全体で14%あった女性の学歴上方婚は10%と逆に減っています。
つまり、高卒男女は同じ高卒者とマッチングしたいという学歴同類婚志向は変わらないのに、結婚しにくくなっているとも言えます。そもそも男女とも高卒での結婚自体が減っているわけです(男性:50%→28%、女性:56%→25%)。前述の通り婚姻数自体が減少しているので、この構成比の低下は深刻です。
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