ブラック面接官と、ホワイト面接官の違い
就活生を厳選する前に、面接官を厳選せよ

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 グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバル エリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを 縦横無尽につづる。
就職活動にのぞむ学生のみなさんに、グローバルエリートからアドバイス(撮影:今井康一)

「やっぱりカニはまずかったか・・・・・・」

先日のカニに噛まれて考えたことのコラムは予想通り、何の反響もなくネットの闇に葬り去られたわけであるが、最近自分が書いたコラムリストをみて愕然としてしまった。

カニに噛まれたこととか、はだしのゲンとか、24時間テレビ批判とか、ダウンタウンが面白くないとか、34歳を過ぎたら精子バンクとか……。グローバルエリートは見た!が“キャリア”コラムに分類されているのが恥ずかしくなってきた。

そこで今回は、夏休みも終わり就職活動が本格化する中で、ついに重い腰を上げてキャリア関連のコラムを書くことにしよう。

面接官の心得

キャリアコラムというと大抵、面接を受ける側に“志望動機は明確に!”とか“挨拶ははっきりと!”といった退屈な内容を“今まで10000人に面接指導した元人事部の、、”といった怪しげな就職アドバイザーが書き綴り、読者は400ページくらい読まされて、就職活動をした気分にだけはなる、みたいなケースが多い。

しかし大抵、就職活動中はどの情報が無駄なゴミで、どの情報に価値があるのか判断ができないし、面接官の言う的外れなアドバイスや合否判断に一喜一憂して右往左往するものである。そして不安で藁にもすがる思いで困っている就活生に対して、人を見抜くことにも採用を通じて企業価値を高めることにも、面接を通じて自社を売り込むことへも関心のない“ブラック面接官“が、馬鹿な圧迫面接で追い打ちをかける。

本来はこの“迷える子羊型就職活動生”に喝を入れたいところなのだが、少し前に某著名メディア企業の人事部長が“就活相談にのる”などと言って不祥事に発展したニュースが報道されたのを受け、日ごろ喝を入れられることの少ない、面接官の皆様に喝を入れさせていただきたい。

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