例)当社が、A国に進出すべきかどうかというテーマで文章をまとめる場合。
「わが社はA国の市場から撤退すべきである」と考えられる現地ヒアリング素材
さらに ←接続詞
「わが社はA国の市場から撤退すべきである」を証明する競合データの素材
もちろん ←接続詞
「A国から撤退したときには、このようなデメリットがある」を示す素材
しかし ←接続詞
「そのデメリットは最小限で抑えられるであろう」を示す素材
しかも ←接続詞
「A国を撤退したときのリソースをB国に回したときのメリット」を示す素材
というわけで ←接続詞
多くのプロが採用する手法
KJ法で素材を分類すると、文章が苦手な人がやりがちな「同じようなことを何回も繰り返し書いて文章が長くなってしまう」ことがなくなります。
また、グループ分けした素材を「接続詞」でつなぐと、どの順番で素材を並べると効果的かが一目瞭然になります。それだけではなく、論理破綻がある場合は、接続詞が不自然になるので、すぐ気づきます。
この方法は、提案書でも、パワーポイントなどで作るプレゼン資料にも使えるテクニックです。プレゼンの場合は、パワポの一枚一枚が、素材A、素材Bだと思ってください。もちろん、長い文章や論文を書く際にも、この手法が有効です。書籍1冊(8万〜10万字)でもこのやり方は使えます。
準備もなにもなく、いきなり書き始めるのに比べて、「①KJ法で分類→②接続詞でつなぐ」は一見、時間がかかって面倒のように思われるかもしれません。
でも、この作業をしておくだけで、ぐっと「わかりやすい」文章が書けるようになります。筆者だけではなく、多くのプロのライターさんが採用している手法です。ぜひ、参考にしてみてください。
次回からも「書く」ことがラクになる、ちょっとしたコツについてお話しいたします。
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