お茶を飲んだときにまず無言のうちにバレてしまうのが、その人が「感謝の気持ちを持っているかどうか」である。
最初のお茶菓子から平気で断る
感謝の気持ちがない「二流のお茶の飲み方」をする人に限って、お茶を飲む前に和菓子が配られると、「私、甘すぎるお菓子は嫌いなんです」と平気で断ってしまう。
実は2周目くらいからは断っていいことになっているようだが、いくらダイエット中でも1発目からいきなりお茶菓子を断ると、「あの人は、いくらなんでも無礼者ではないのか」と糾弾されても、いたしかたなかろう。
また、お茶菓子を受け取っても、心の中で「この落雁、私好きじゃないんだけど……」などと不遜なことを考えている人は、その横着さが態度ににじみ出てしまう。そういう人たちは「感謝の気持ちを作法で示す」ことを、いとも簡単にぽっかり忘れてしまうのだ。
そのような感謝の気持ちのない輩は、お茶の作法の一連の流れを永遠にマスターすることができず、小学校4年生から社会人3年目まで表千家の師匠に仕えているというのに、いまだに免状をひとつももらえないというのだから、「この人は『お茶を飲む資格』なし」と内心、嘲笑されても、やむをえないだろう。
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