給与明細で「手取り」だけ見る人は損している

何が「天引き」されているかをご存じですか?

毎月手もとにやってくる給与明細ですが、読み方を知らない人は意外と多いものです(写真:toshi / PIXTA)
お給料日前になると、毎月手もとに届く「給与明細」。みなさんも、すでに4月分の明細をご覧になったことでしょう。
ただ、みなさんがきちんと確認するのは、せいぜい「手取りがいくらか?」ということくらい。実は給与明細書の読み方をよくわかっていない人も少なくありません。確かに手取り額は気になりますが、何にどれだけのおカネが天引きされているか知っておくことも、社会人として大切な教養です。なぜなら、それはあなた自身の今、そして未来の生活に深くかかわっているからです。そこで今回は、給与明細の読み方の基本を、一緒に確認していきましょう。

時間外・休日労働は正しく記載されているか?

給与明細書は、3つの要素「①勤怠・②支給・③控除」から構成されています。

この連載の一覧はこちら。本記事は、2017年4月25日に開催された「働く女性のための情報サロン"Salon de Grace"」での講義内容を再構成したものです。

まずは、勤怠項目。ここには、労働日数、労働時間、年次有給休暇や特別休暇等を取った日数・時間、遅刻・早退・欠勤の回数や時間など、給与計算をする上での基本情報が記載されています。特に気をつけて見る必要があるのが、時間外・休日労働の時間が正しく記載されているか。残業代未払いの企業では、時間外・休日労働の時間数がブランクになっているケースが多く見受けられるので、注意したいところです。

次に支給項目です。チェックすべきは、基本給や資格手当等の毎月決まって支給されるもの以外の変動手当。この代表格は時間外労働手当です。勤怠に時間外労働時間数の記載がある場合に、それに見合った時間外手当が支給されていることを確認しましょう。

気を付けたいのは固定残業手当(みなし残業手当)が支給されている場合。仮に、30時間分の固定残業手当が支給されている会社で、実際の残業が35時間だった場合は、別途5時間分の時間外手当が支払われていなければなりません。ただ、時間外手当がきちんと支払われているからといって、油断は禁物です。それが正しい割増率で支払われているか、という点もポイントになります。

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