オックスフォードOB、エリート教育を語る

オックスフォードでは学部を出ただけで修士号?

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
英国を代表するオックスフォード大学。サッチャー元首相や、キャメロン現首相など、多くのリーダーを輩出している(写真:写真:TopFoto/アフロ )

「ムーギーさん、アメリカの大学だけでなく、イギリスの大学のことも教えてほしいという読者の方からの依頼が来ています」

「なに、そうか。タイミングいいことに、今週末、またしてもワインテイスティングで南フランスドライブするねんけど、一緒に行く人がオックスフォードを出た香港出身の美人とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを出た香港人、そしてケンブリッジ卒のイギリス人と一緒にドライブやから、状況、聞いといたるわ!」

そんな会話から1週間後、今、私はドライブ中に原稿の期限に追われつつ、ワインテイスティングそっちのけでこれを車内で書いているわけである。この涙ぐましい太っちょコラムニストの努力に自ら拍手を送りたい。

さて、さっそく先ほど彼女に聞いた内容をここに書かせていただこう。

教授と生徒1対1の超濃密授業

ローレン(オックスフォード卒、香港の米系金融機関勤務。非常にスリムな香港美人)の話を始める前に、そのインタビューの要約で面白い部分を抜き出そう。

何を隠そう、オックスフォードでは大学の学部(3年だけ)を出ただけで数年経てば自動的にマスター(修士号)をもらえる。これだけでもかなり驚きだが、(違う学部の人が集まって行う大講義もあるが)授業の大半は教授との1対1や1対2といった超少人数授業である。これはケンブリッジ大学でも同じような感じで、私立の名門ハイスクールでも(ちなみに日本と異なり中学と高校は分かれておらず7年制で、大学は3年で終わる)教授1人に生徒1~2人という、なんとも贅沢な布陣で高等教育を受けられる。

少人数のコミュニティで生活を共にするためカレッジ(ちなみに彼女はマーガレット・サッチャーと同じサマーフィールド)に分かれ、そこで共同生活をすることで人間関係を強化できる。同じオックスフォード大学でもカレッジによって雰囲気やカルチャーはさまざまで、建物の雰囲気も大きく異なり、カレッジごとに独特の強い絆が育まれるという。

いわゆるエリートコミュニティで卒業後に重要な“同窓会”はというと、ケンブリッジと一緒にすることも多く、英国最高峰の二大学を合わせて“オックスブリッジ”と呼ばれている。この卒業生のネットワークは強固で世界中で頻繁に同窓会が開催されており、世界的なビジネスネットワークの場として卒業生が活用している。

それでは、私の友人でオックスフォードで学士号と修士号を持つローレン(仮名)の話をご紹介さしあげよう。

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