さて、ダイバーシティ推進に必要なのは、制度だけではないとよく言われる。このことについてゴールデンウイーク中に東京で開かれたあるLGBTのセミナーで、LGBTの方々の話に気づかされることがあった。
多くの人が話していた「尊重しあい承認されることがやりがいにつながる」という言葉。これまで女性活用や障害者雇用の現場でも同様のことを聞いてきた。
多少、給料が安く制度が充実していなくても、「お互いを尊重しあい、そのうえでしっかり話し合う」風土がある職場は、どのような人にとっても働きやすく能力を伸ばせる環境となるようだ。このような職場であれば、声高に「ダイバーシティ推進」などと言わなくても、多様な人材を活用することができるのだろう。
このランキングは基本的に定量的な数値や制度などで評価を行っている。こうした風土的なことをどこまで反映させることができるかは、今後の課題である。
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