マツダと松井証券の最新決算を分析する アベノミクスで潤う自動車と証券業界

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マツダ復活のきっかけとなったCX-5。昨年末にはアテンザも投入(撮影:今井 康一)

安倍内閣の進める経済政策「アベノミクス」によって、円安が急速に進みました。この恩恵を真っ先に享受したのは、輸出産業です。その後、株価が急速に上昇したことで、証券会社も追い風を受けました。

こうした好影響は、実際、どれだけ企業業績に反映したのでしょうか。今回は、中堅自動車メーカーのマツダと、オンライン証券を代表する一角である松井証券の前2013年3月期(平成25年3月期)決算を分析していきます。

5期ぶりに黒字となったマツダ、円安が追い風に

数ある自動車メーカーの中から、なぜマツダを選んだかといいますと、同社は輸出比率が高く、円安の影響を受けやすいからです。日本で製造した自動車を北米や欧州などにある海外販売会社に輸出してから、現地で販売しているのです。

前期、マツダが国内外で販売した台数は、123万5000台。そのうち国内で生産したのは87万9000台ですから、国内生産比率は71.1%となります。連結の海外売上高比率も63.9%と非常に高い水準であることを考えると、マツダは輸出で稼いでいる割合が大きいと言えます。

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