もうすぐ1ドル110円時代がやってくる? ドル円は08年のリーマンショック前水準へ戻るのか
ついに、再び1ドル100円時代がやってきた。
9日午後のニューヨーク外国為替市場では、円が急落。1ドル99円前後で推移していたドル円は、4年1か月ぶりに、ついに1ドル100円を突破。ドルは一気に100円79銭まで買い進まれた。10日の東京市場ではこの水準を上回った。
やはりというべきか、1ドル100円突破のきっかけとなったのは、米国の雇用関連指標だった。9日に発表された新規失業保険申請件数(通常毎週木曜日発表)が32万3000件となり、市場の予想を大きく下回った。
リーマンショックが起きたのは2008年の9月だが、この新規失業保険申請件数は同年初以来の低水準。4週間の移動平均(特殊要因などの影響を排除するため)で見ると、33万6000件台と、07年7月以来の低水準となった。すでに今月の3日発表になった4月雇用統計でも米国の労働市場の堅調さは確認済み。「100円の壁」に阻まれ、厚いようにも見えたドル円相場は、意外に大台をあっさり突破してきた。
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