連休も明けたことなので、一度世界経済を点検しておきましょう。今年も、もう5月ですので、方針を変更するなら今ですしね。
「事件」はアメリカで起きている!
われわれが注目しているのは、今や世界最大のエマージングマーケットとまで呼ばれるようになったアメリカ。もちろんシェール革命というとてつもない「事件」が進行中なわけで、本当にアメリカが原油を輸入しなくなってしまうとなれば、その影響はここ数十年では最大のインパクトがあるはずですね。
そこまでいかずとも地道に数字を追っていますと、例えば先日発表された4月の失業率も相当底堅いものがあります。日本の報道は間が抜けたものが多くて脱力しますが、実際には失業率そのものよりもその中身に意味がありました。
やはり住宅セクターの拡大が顕著で、それに関連する雇用者の伸びが著しいのです。
実は、雇用の足を引っ張っているのが公的セクターなのですが、一方で目覚ましく増えているのがやはり住宅市場に引っ張られている建設部門雇用者だったりします。これが昨年も15万4000人増えていたのですが、今年はすでに7万9000人増えており、このペースで行きますと年間23万人を軽く超えるスピードになります。ご存じのとおり、夏場は工事が加速する傾向があるので、もし建設部門において年間30万人ペースで雇用者が増えるとなると、これはちょっとした「事件」と言えるかもしれませんよ。
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