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ロースクールやMBAは実務で役立ちますか? 【キャリア相談 Vol 11】

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
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質問者の方は法務部などでない人がLLMに行った場合、どうやって生かせるのか?と聞かれていますが、もしMBAを選べるのであればMBAをお勧めします。

基本的にロースクールは図書館に住んで判例と孤独なにらめっこをすることなので、陽の当たるカフェに座ってチームで楽しくディスカッションしているMBAの生徒を、うらやましげに見ることになります。MBAとロースクール、ほかには公共政策なんかは単位の行き来が可能なことも多いので、金融の方であればMBAに在籍して、ロースクールの「証券規制法」の授業を受けるのもよいでしょう。おすすめ授業は交渉から政策決定まで応用範囲の広い「法と経済学」です。

できるかぎり何にでも参加せよ

米国ロースクールの勉強の苦しさは「ペーパー・チェイス」という古典的映画を見るとよくわかります。間違っても「キュティー・ブロンド」だけを信じてはいけません。後はジョン・グリシャムを読むと米国法曹界の雰囲気を感じることができます。ロースクール出たての主人公が成長する「The Rainmaker」がおすすめです。

また、非日本国法弁護士が米国ロースクールを出てニューヨーク州弁護士になるパターンについてですが、英語力が母国語レベルであれば、本当にプラクティスすることも考えて目指すのもよいですが、英語に自信がないレベルだと特にお勧めしません。どうしても箔付けのために取得したい人や、事務所や会社の社費でマストな人は頑張ってください。

これは留学全般に言えることですが、自分の学部の授業に固執せずに他学部で日本文学を受講したり、課外プログラムや他学部のスタディグループに参加したりすると、新しい発見もあり友達も増えます。高いおカネを出していくからには、できるかぎりいろいろなことをしましょう。私も私費で留学したので、そこは何でも参加しました。

米国ロースクールに行ってよかったのは、日本を含む世界各国の弁護士や裁判官、政府関係者(規制当局者)と知り合えたことです。彼らは卒業後、世界各地に散っていきますので、クロスボーダーのプロジェクトの多い筆者は、そのネットワークには今でもとても助けられています。

※ 塩野さんへのキャリア相談はこちら

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