何かにつけ不確実性の高い現代。一生安泰の仕事も、未来永劫つぶれない企業も存在しない。自分の仕事に明日があるのか――それをつねに考えておかないといけない時代だ。 この連載では、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談を募集。外資系金融、コンサル、ライブドア、企業再生コンサルなどを渡り歩き、数多くの業界やスタートアップに精通する塩野誠・経営共創基盤(IGPI)パートナーに、実践的なアドバイスをしてもらう。
起業家の“その後”は9割方予言できる
みなさん、こんにちは。東京はだいぶ蒸し暑くなってきましたが、みなさんはお元気にやっていらっしゃいますでしょうか? 先日、インフィニティベンチャーサミット(IVS:国内外のIT企業の経営者・幹部を対象にした招待制のカンファレンス)に参加するために北海道に行ってきましたが、東京との気温差が10度あり、ちょっと驚きました。
今回はすばらしいホワイト企業(金融機関)に新卒入社した方から、スキルアップや起業をしたほうがよいかどうかのご相談にお答えします。
筆者ならどうするか?との問いですが、筆者ならその会社に一生勤めます。非常にうらやましい境遇です。もう遅いですが、筆者もぜひとも入社したいところです。
起業については拙著『リアルスタートアップ~若者のための戦略的キャリアと起業の技術』をお読みください、と言うのも無責任なので、少し整理してみましょう。
筆者は20代のときにゴールドマン・サックスという米系投資銀行を辞めて、中学生のときからの友人とインターネット関連企業を起業したことがありますので、少しは現実的なことをアドバイスできるかと思います。
筆者も馬齢を重ね、おっさんになって思うのですが、若い方のキャリアプランや若い起業家のビジネスプランを見て、その後にどうなるか、9割方は想定内の動きをします。なんというかパターン認識のようなもので、たくさんのパターンから構成要素を抜き出して当てはめていくと予言があたる感じです。
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