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起業家に向くのは、どんな人ですか? 【キャリア相談 Vol.12】

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
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何にせよ、ゼロから起業する際にはクレイジーな部分が必要ですし、失敗すれば、とりあえず「失敗したヤツ」として友達だと思っていた人々がどんどん離れていったりと、人生の侘び寂びがあるものです。

筆者は「失敗したヤツ」からなぜ人が離れていくのか不思議に思っていたのですが、どうやら友達(仮)は「おカネを貸してと言われたらどうしよう」と思うようです。ぜひ、こうした現実をイメージしてみてください。

ちなみに拙著『リアルスタートアップ』にも「あの人は会社を潰した人」という記載があるのですが、普通の人にはイメージしにくいらしく、普通の人が読んだ後のコメントは「当たり前のことが書いてある幼稚な本」と悲しい低評価なのですが、ベンチャー企業の創業者や起業経験者には「あそこでマジ泣けました」とよく言われます。これは修羅場で本当に傷を負ったことがあるかどうかの違いだと思われます。多くの人は傷つくまで痛みを知らないものです。

出世競争も、本気でやればやりがいがある

おそらくベンチャー業界の「あの人は会社を潰した人」は、質問者の方の「勤務地は固定で、帰りは早く、年収も自動的に上がって」というワールドからはほど遠い話でしょう。加えて申しますと②のタイプの人は「起業しようかなあ、どう思う?」と相談には来ません。気づくと商売を始めているからです。こうした人にとって商売は資本主義下における自己表現なのです。

ですので、質問者のような方は今の会社でしっかりと出世していくのがよいと思います。出世競争というのも本気になれば、そのワールドにおいては権謀術策、血みどろのやりがいのあるゲームですし、大企業でいちばん上に行くのは容易なことではありません。ぜひ、『君主論』『オセロー』『空気の研究』を熟読のうえ、戦いに挑んでください。トップの座に就いた後に、新卒研修時の同期たちの写真を見ている自分をイメージしてください。

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【日本は「飢餓感が欠如」している】

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