何かにつけ不確実性の高い現代。一生安泰の仕事も、未来永劫つぶれない企業も存在しない。自分の仕事に明日があるのか――それをつねに考えておかないといけない時代だ。 この連載では、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談を募集。外資系金融、コンサル、ライブドア、企業再生コンサルなどを渡り歩き、数多くの業界やスタートアップに精通する塩野誠・経営共創基盤（IGPI）パートナーに、実践的なアドバイスをしてもらう。
私学の雄たる慶応も、コンサル界では学歴として弱い（撮影：大澤誠）
【Vol. 13】学歴が高くなくても、コンサルタントになれますか？
初めまして。来年の4月から就活になるであろう●●大学の学生です。塩野さんのキャリアコラムはいつも拝見させて頂いております。
今回の質問なのですが、就活の際に自分の学歴にかなりの不安を感じております。個人的な志望先はコンサル業界なのですが、先に就職している友人から●●大学程度ではたとえば外資系コンサルなど学歴で落とされてしまうと聞かされ少なからず不安を感じました。しかも私の場合休学や海外留学などをしており普通の大学生よりか少し年齢が高いのも不安要素の一つです。
将来的には企業したいと考えておりそのうえで社会人マナーであったり思考能力や問題解決能力、これらを得た上で企業した方が良いと考えた上でのコンサル志望であります。もちろんコンサルにも○○系・○○系と多数存在しているのは把握済みであり、コンサルという職種上会社という単位よりも個人の能力うんぬんによる部分も多いと考えております。
ただ、もし大手に行こうとすればそれだけ学歴が憚るのであれば元から高望みは出来ないのかとも思ってしまいます。もちろん内定と取る気満々で就活には行こうとは思い勉強も続けていますが如何なモノなのでしょうか。
長文となってしまいましたが、塩野さんの意見をお伺いできればと思います。
失礼します。
失礼します。
（23歳 大学生）
シンガポールからの夜間飛行
みなさんこんにちは、東京は紫陽花の色も濃くなり梅雨な感じですが、お元気でお過ごしでしょうか？ 私は先ほどシンガポールから帰ってきましたが、シンガポール滞在時間は約24時間の日帰り（？）的出張でした。夜間飛行中に仕事ができて、明け方に着いてそのまま仕事し、日中はミーティングで時間が使えて、会食した後に夜間飛行で仕事しながら帰ってこられて、そこからまた東京で仕事ができて、非常に効率的でした。でもこの連続はちょっと無理な気がしました。
今回は、就活において学歴（学校名？）や年齢に不安を持つ、コンサルティング会社志望の方からのご質問にお答えいたします。
こうした質問は非常によく受けるタイプのものですし、一度ここで整理したいと思います。よくあるケースは、親しい方の息子さんやご兄弟がちょっと悩んでいて、こうしたご相談を受けることです。質問者の方が大学生ということであえて厳しい話をしますが、おっさんの戯言として耳の穴をよく開いて聞いていただければ幸いです。
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