高校に入って英語がわからなくなった
安河内:本日はどうぞよろしくお願いします。
このインタビュー・シリーズでは、帰国子女だったり、幼少の頃に海外在住経験があったりする方ではなく、日本での学習をベースにして話せる英語をマスターした指導者を追いかけてインタビューをしています。大多数の日本人と同じように、英語で苦労したご経験があって、そこから英語を教える、あるいは使うお仕事をされている方を厳選してご登場いただきたいと考えているのです。ご本人が苦労を積み重ねて英語を話せるようになったという土台をお持ちの先生たちに、「では具体的にどういうことをやれば、できるようになるのか」というお話をしていただきたいからです。
まずは、石渡先生ご自身が英語を習得された過程を教えてください。中学や高校での英語の成績はどうだったんですか?
石渡:中学のときはまあごく普通の成績でしたけれども、高校に入ってからは野球にのめり込んだんです。補欠レベルでしたが、その頃の生活は野球一筋と決めていました。1年生最初の学期の成績表は10段階評価で1が並び、部長からこれ以上1をとると退部になると伝えられました。ですから、1はとらない勉強法を模索していました(笑)。
英語の場合は簡単でした。試験前によく勉強している子のノートを見せてもらうのです。ノートに書いてある日本語の訳を読んでおくと、100点満点中30〜40点ぐらいは取れて、1を免れる成績にはなったんですね。ということで、英語は高校に入ってからまったくわからなくなりました。
高校の野球部は夏の大会で終わるので、夏以降はそれなりに勉強したつもりでした。でも、半年やっても相変わらずわからない。予備校に行っても、授業についていけませんでしたね。
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