受験で全敗した私が、英語の達人になるまで

日本の英語教育を変えるキーパーソン  石渡誠(上)

話が長くなってしまいましたが、そのときのGood morningが、私が初めて自発的に発した英語で、そこから英語に対する壁のようなものがなくなったんです。まさしくliberationの瞬間でした。

英語をまず話さないことには、英語学習は始まらないというのが、私が最近、声を大にして伝えていることなのですが、私の場合は偶然そんな事件があったせいで、図らずともみんなの前で英語を使うことになったのです。それを機に、壁が一気に取り払われましたね。

強力なメンタルバリア

安河内:石渡先生にも、最初はメンタルバリアみたいなものがあったのですね?

石渡:ええ、ものすごく強いものがありました。英語を話す勇気って最初はなかなか出ないものですよね。ただし、実際に話すようになると、人生も変わってくるんです。私もGood morningの一言で英語を一緒に話す友達ができました。

そして、そこから英語学習を本気で考えるようになり、今に至るわけです。まず3週間の講習が終わってからは、専門学校付属のナイトスクールに1年間通うことにしました。このスクールは大学受験生のためではなく、社会人も含めて週3回、夜に英語を学ぶコースしたが、これで大学受験に備えることにしたのです。ナイトスクール以外は予備校にも通わず、ほかの科目については、いわゆる宅浪のような感じで勉強をしました。

ナイトスクールで徹底的に言われたのは、「受験生でも英語力を高めないといけない」ということでした。「英語力が高まれば、受験問題はちゃんと解けるようになるので、そのアプローチでいきなさい。だから、うちでは受験問題は一切やらない」と言われました。

それを聞いた私は、高校3年間何もしなかったツケもあるので、英語力をつけるために与えられた課題は3倍はやろうと決めました。ほかの人に追いつくには、それぐらいの努力が必要だと思ったからです。

(構成:山本航)

※ 続きは5月23日(木)に掲載します

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