勉強しない大学生が、量産されるメカニズム

悪いのは大学生ではなく「構造」だ

一方、日本の大学生はどうでしょうか? 就活で、企業は大学の成績を見ません。面接で聞かれることといえば、「学生時代、特に頑張ったこと」。サークルやバイトに力を入れるようにはなりますが、「勉強を頑張りました」では、話が膨らみませんよね。

こんな状況で、海外の大学生並みに勉強を頑張れと言っても、それは学生に酷というものです。

大学の成績を使いたくても使えない日本企業

では、なぜ日本の企業は、採用活動において大学の成績を参考にしていないのでしょうか? 実は、日本企業も海外で大学生を採用する際には、普通に大学の成績を参考にしているのです。

日経就職ナビという就職サイトを運営している株式会社ディスコは、海外の日本人留学生を対象にした「キャリアフォーラム」を運営しています。キャリアフォーラムには、日本の企業が多数出展し、アメリカのボストンやニューヨークで日本から留学している学生と面接を行います。その担当者に聞いたところ、出展している多くの日本企業が、候補者のGPAを参考に、「誰と面接するのか」「どのような順番で面接するのか」を決めているとのことでした。

反対に、母国で採用する際には成績で選抜をしている外資系企業が、日本での採用過程では成績を考慮しないという事例もあります。ある欧米系のコンサルティング会社では、母国や中国で採用する場合には成績で応募者の選抜を行うのに、日本では独自テストを応募者全員に受けさせ、絞り込みを行い、大学の成績は参考にしていません。

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