日本の大学生は昔から勉強しなかった
連載第1回では、勉強しない日本の大学生の実態を解説しました。おかげさまでたくさんの方にアクセスしていただき、さまざまなご意見をいただきました。
その中に、「そんなのべつに最近の大学生に限ったことじゃない。昔から、大学生は勉強していなかった」という反論がありました。ここは私の書き方が誤解を与えてしまったところで、大変心苦しく思っています。ですので、連載第2回目は、この問題から見ていきたいと思います。
実は日本の大学生は、大学へ行くのが一部のエリートだけだった時代はいざしらず、大学が大衆化してから今日まで、ずーっと勉強していませんでした。
たとえば、私自身は28年前に大学を卒業しています。自慢ではありませんが、大学生時代はまったく勉強した記憶がありません。
1、2年のときですら、大学に行っていたのは週に2日程度ではなかったかと思います。試験にしても、過去の問題を見つけてきたり、友人にノートのコピーをもらったりして、何とか単位を取っていました。
また、試験でわからない問題に当たったときは、「どうして勉強をする時間がなかったか」などの言い訳を書いて、単位をもらったりしていました。
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