中国大慌て、「南シナ海領有が否定された!」 国際仲裁裁判所は、どんな判断をしたのか

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2016年4月、中国は南沙諸島3つ目の灯台をスビ礁に建設した(写真:新華社/アフロ )

7月12日、国際仲裁裁判所は、フィリピンが申し立てていたスプラトリー諸島(中国名「南沙諸島」)などにおける中国との紛争について裁判結果を公表した。

今回の判決結果はわが国の尖閣諸島にも影響しうる重要なものだ。

中国の主張とは?

南シナ海に対する中国の主張の根幹は、いわゆる「九段線」で囲まれる範囲、つまり南シナ海のほぼ全域について中国は歴史的権利を有するということである。

具体的な表現としては、中国はこの海域について「管轄権」を持つという場合もある。また、1992年に制定した中国領海法では、南沙群島、西沙群島、東沙群島、中沙群島さらに台湾、尖閣諸島などはすべて中国の領土であるとし、その周辺の海域は中国の「領海」だと規定している。

この「九段線」主張について、仲裁裁判は「歴史的権利、その他主権あるいは管轄権を有するとの中国の主張は海洋法条約に反しており、また、同条約に優先しない」と断定した。つまり、中国の主張は根拠がないと断じたのだ。この判断によれば、南シナ海における中国の行動の多くが違法なものとなる可能性がある。2015年末に、仲裁裁判を進めるとの手続き的決定を行った際に、仲裁裁判所はそこまでは判断をしない可能性も示唆していたが、実際の判決は最重要問題である「九段線」主張の当否にまで踏み込んだもので、画期的な意義がある。

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