企業の社会貢献度、1位ヤマト、2位トヨタ 社会貢献支出額と社会貢献支出比率トップ50

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「信頼される会社」をめざして

かつては「CSR=寄付などの社会貢献」と思われていた時代もあったが、現在は「本業と関係した活動でなければCSRではない」との考え方も増えつつある。ミネラルウオーター「ボルヴィック」を購入すると売り上げの一部を寄付するといった、寄付と販売を組みあわせたコーズマーケティングなど新しい社会貢献のあり方も出始めた。

企業は利益を追求することが最大の目的であるため、会社の利益につながらない社会貢献を否定する考え方も一方ではある。ただ、『CSR企業総覧』掲載データを見ると、企業活動と直接的にかかわっている社会貢献活動ばかりではない。また、コーズマーケティングも成功例は決して多いとはいえない。

営利企業がお金やマンパワーを投入するからには、その効果を検証することは必要だろう。お金を出したままで後は知らない、では問題だ。だが現実として、すべての企業が本業と絡めた社会貢献を行うのは難しいところだ。地域や全体の社会にとって「信頼される会社」になるためには、社会貢献のやり方は会社の数だけあってよいだろう。

■CSR企業総覧

企業評価の新たな視座として浸透してきたCSR(企業の社会的責任)。上場企業をはじめ有力1128社におけるCSRの取り組みを、国内最大規模のデータベースから各企業個別に紹介した、日本で唯一の刊行物。

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岸本 吉浩 東洋経済 記者

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きしもと よしひろ / Yoshihiro Kishimoto

1996年東洋経済新報社入社。以来各種企業調査にかかわる。『CSR企業総覧』編集長として、CSR調査、各種企業評価を長年担当。著書に『指標とランキングでわかる! 本当のホワイト企業の見つけ方』など。2023年4月から編集局記者、編集委員、『本当に強い大学』2023年版編集長。

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