地元貢献目立つマツダ
社会貢献支出比率のランキングトップは64.53%のマツダだった。3年平均の社会貢献支出額は10億円。一方、経常利益は12年3月期(11年度)の368億円の赤字が影響し、3年平均ではわずか15.6億円にまで減少した。このため比率は高くなりトップとなった面もあるが、業績の変動にかかわらず社会貢献支出額は継続的に増加させている。
同社の社会貢献支出は寄付金の比率が低いのが特徴的だ。11年度は総額11.1億円のうち寄付金は1.1億円に止まる。それ以外はさまざまな活動に支出されているが、特に本社や主力工場がある広島県を中心とした地元密着の社会貢献に力を入れている。大学や団体等の要請に基づく環境取り組みの講演会実施、プロ野球「広島東洋カープ」が本拠地とするマツダスタジアムでの来場者数100万人達成ごとに社会福祉団体への福祉車両の贈呈、社員や元社員の技術や技能などを生かす「マツダスペシャリストバンク」運営など、海外売上比率72%のグローバル企業でありながらも、地元密着の活動に力を入れている。
2位は日本ケミコンの54.4%。以下、3位エステー11.08%。4位ソニー8.39%、5位HIOKI8.07%と続く。
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