ダメンズ確定!在原業平の破天荒すぎる恋愛

平安のゴシップ誌「伊勢物語」の和歌は強烈だ

さて、彼の歌を聞いた妻は…

梓弓引けど引かねど昔より心は君によりにしものを。
【イザ流圧倒的意訳】
他の男が私の気を引こうか引くまいが、とにかく私の心はずっとあなたに寄り添っていたのに…。

 

その言葉に対して夫は、うんともすんとも言わず、振り返ることなく去ってしまう(平安京に待っている女がいるからだ、絶対に…)。

予想だにしない怖すぎる結末

しかし、これであっさりとは終わらない。

女、いとかなしくて、後に立ちて追ひ行けど、え追ひつかで、清水のある所に伏しにけり。そこなりける岩に、指の血して書きつけける。
あひ思はで離れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消え果てぬめる
と書きて、そこにいたづらになりにけり。
【イザ流圧倒的意訳】
女はいてもたってもいられなくて、後を追うが、追いつかなくて、清水の湧き出るところに倒れてしまった。そこにあった岩に、流れ出る指の血で最後の力を振り絞って書いた。
想いが届くことなく離れてしまった相手をとどめることができずに、私の身体が今すぐにでも跡形もなく消えてしまいそう…と書き終わって、息を引き取ったのでした。

 

オイ待ぁてよッ、作者未詳!ただ追いかけただけなのに、なぜ死ぬんだ!ひどい…ひどすぎる話だ。

しかし、この最期は非常に不可解だ。女は新しい男との逢い引きを控えてオシャレして、12センチのヒール(あくまでイメージ)を履いていたかもしれない。それを履いて無我夢中で走るのは確かに辛いが、それでつまずいたからって死んだりはしない。唐突に振られてしょんぼりしているはずの夫が、一秒たりとも戸惑うことなく、そそくさと姿を消すというのも何だか不自然だ。

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