さて、彼の歌を聞いた妻は…
その言葉に対して夫は、うんともすんとも言わず、振り返ることなく去ってしまう(平安京に待っている女がいるからだ、絶対に…)。
予想だにしない怖すぎる結末
しかし、これであっさりとは終わらない。
と書きて、そこにいたづらになりにけり。
オイ待ぁてよッ、作者未詳!ただ追いかけただけなのに、なぜ死ぬんだ!ひどい…ひどすぎる話だ。
しかし、この最期は非常に不可解だ。女は新しい男との逢い引きを控えてオシャレして、12センチのヒール(あくまでイメージ)を履いていたかもしれない。それを履いて無我夢中で走るのは確かに辛いが、それでつまずいたからって死んだりはしない。唐突に振られてしょんぼりしているはずの夫が、一秒たりとも戸惑うことなく、そそくさと姿を消すというのも何だか不自然だ。


















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