大前研一「国内メディアだけ見る人は危ない」

依然、国内シェアで一喜一憂する情けなさ

大前研一さんが今伝えたいメッセージとは?
様々なニュースメディアが乱立する今、私たちには情報収集力の“精度”が求められています。新著『ニュースで学べない日本経済』(KADOKAWA)を出版した大前研一氏は「国内メディアだけでニュースを見ていると世界が見えなくなる」と述べています。日本のメディアと企業が内包する根本的な問題点、そして私たちが日本と世界を見る時に持つべき思考方法とは? 

世界化に失敗した日本のトップ企業

最近、台湾の鴻海によるシャープ買収が話題となっていますが、近年、世界では巨大グローバル企業同士のM&Aが急増しています。

そうした潮流の中、日本企業によるM&Aも活発化しており、大型案件が増加しています。では、日本企業がどんどんグローバル化し、世界シェアを取りにいっているのかと言うと、実際はそうではありません。

この図にあるように、業種別の世界シェアを見ると、どの分野も日本企業のシェアがかなり低いことが分かります。日本企業の問題は、国内の競争に気を取られすぎて世界を見ていない、ということです。

日本のビール会社を4つ挙げてくださいと言えば、ほとんどの方がすぐにアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーと答えられるのではないでしょうか。この4社は、糖質ゼロ、フリー、スーパードライなど、日本国内で熾烈な戦いを繰り広げています。

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