サントリー新浪社長「日本一に無関心」の真意

「世界を見ると、まだまだ上がいる」

2月16日の決算会見。新浪剛史社長は「めざすは世界」と強調した(撮影:風間仁一郎)

サントリーホールディングスは2014年度の決算で売り上げ、利益ともに過去最高を達成し、キリンを抜いて国内飲料メーカー首位に立った。

しかし、就任後初の決算会見に臨んだ新浪剛史社長は、「世界を見るとまだまだ上がいる。『日本一になったの?』という程度の話」と、素っ気なかった。国内首位になったのは、昨年5月に1.6兆円を投じて傘下に収めた米蒸留酒大手・ビーム社(現・ビームサントリー)や、英国の製薬会社から買収した欧州の清涼飲料事業が上乗せされた効果が大きい。

売上高4兆円の道のり

それもこれも、前社長である佐治信忠氏(現会長)の下で行われた大型M&Aの成果だ。2009年にキリンとの統合話が持ち上がった時点では、キリンがサントリーよりも売上高で7000億円以上上回っていたが、わずか5年でその差を埋めて抜き去った。既存事業の成長に加えて、複数のM&Aこそが躍進の大きな原動力だった。

「世界戦略をスピードを上げて取り組む必要がある」(佐治氏)として、昨年10月から社長を任された新浪氏は、2020年に売上高4兆円という大目標を背負っている。2014年12月期の売上高は約2.4兆円。「目指すは世界」と言い切る新浪社長にとって、国内首位は単なる通過点でしかないのだろう。

サントリーは2014年5月のビーム社買収時、2020年度のグループ売上高4兆円、うち清涼飲料で2兆円、ウィスキーなどのスピリッツ事業で1兆円、その他事業で1兆円にするという目標を掲げている。

次ページ売上げ拡大の具体策は?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 財新
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
トレンドライブラリーAD
人気の動画
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT