サントリー新浪社長「日本一に無関心」の真意

「世界を見ると、まだまだ上がいる」

2015年は「ジムビーム」や「メーカーズマーク」「山崎」など主力ブランドを強化(撮影:鈴木紳平)

売上高4兆円を超える世界的な飲料メーカーと言えば、清涼飲料では米国のザ・コカ・コーラ・カンパニーやペプシコ、酒類では「バドワイザー」を擁するベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)といった巨人たちがいる。

日本の飲料市場が縮小する中、サントリーとしても強豪と戦いながら海外市場で成長をすることが必須。しかし、ビール業界はすでに再編が進んでおり、世界の大手と肩を並べることは難しい。新浪社長も「海外でバドワイザーをやっているABインベブとビールで競争していけるかと言ったら、大変厳しい」と話す。そこで社長就任以来、力を注いでいるのがスピリッツ事業だ。

「今度は世界一になれる」

ローソン社長から転進し、ウィスキー業界で世界一をめざす新浪社長(撮影:風間仁一郎)

スピリッツは「ビールに比べ賞味期限が長く、価格に対し容量が小さいため、比較的容易に流通をグローバル化することができる商材」(ムーディーズ・ジャパ ンのセメトコ真理子アナリスト)。サントリーは昨年のビーム社買収によって、スピリッツ事業で世界3位にのし上がった。新浪社長は会見で、「(ジンや ウォッカなどの)ホワイトスピリッツは強くないため、他社とのブランドのやり取りの中に入っていく必要がある」と言及した。

つまり、ホワイトスピリッツのブランド交換を通じて、強みであるブラウンスピリッツ(ウィスキー製品)のラインナップを拡充し、ウィスキーメーカーとして2020年に世界一を目指す構えだ。新浪社長は「せっかくローソンから移ってきたのだから、今度は世界一になれる、そういう風に2020年を目指していきたい」と意気込む。

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