ダメンズ確定!在原業平の破天荒すぎる恋愛 平安のゴシップ誌「伊勢物語」の和歌は強烈だ

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

新たな男性を迎える準備をしているところに、突然の夫登場で取り乱す女性。普通だったらパニックに陥るはずだが、田舎出身とはいえ、さすが平安期の貴婦人。どんなにうろたえても、枕詞がばっちり入った歌をパッと出せるわけだ。

それを受けた男の答えは…

梓弓ま弓槻弓年を経てわがせしがごとうるはしみせよ。
【イザ流圧倒的意訳】
梓で作った弓、壇で作った弓、槻の木で作った弓…。弓の種類がたくさんあるように、私たちにも色々とあったけど、私があなたを愛したように、新しい夫と仲良くして下さいな。

 

それだけ!?!?「うるはしみせよ(仲良くして下さいな)」と詠んだのは、男の強がりなのか。今までずっと辛い思いをしてきた妻を思ってこその愛情なのか…。

あっさり引き下がるってやっぱり…

しかし、長い間会っていない妻とやっと再会が出来たというのに、「今夜結婚するんだわ」と告げられたら普通はこんなにあっさりと引き下がらないはずだ。手紙一つも寄こさず、ノコノコ帰ってきて、ちょっとカッコよく締めくくろうとしているんじゃないかと、かなり違和感を覚える。

だから、私はこう思う。この男は平安京に絶対に女を囲っていたと。しかも、この片田舎にはいないような、うんと洗練された女を。

それならせっかく新しいスタートを切ろうとしている妻をそっとしておけばいいのだが、「梓弓ま弓槻弓」――色々あった2人だからこそ、音信不通のまま終わらせるのは、すっきりしなかったのかもしれない。男性不信のせいか、二股説を捨てられない私は、やや手の込んだキープだとにらんでいるが…。

男ならばやはりそこで「オイ待ぁてよッ!」と勢いよく乗り込んできてほしいところ。まったく男ってやつは平安から平成まで相変わらず女心をまったくわかっていないなと、このくだりを何回読み返しても同じ感想になる。(ちッ)。

次ページ我を失った妻がとった驚きの行動
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事