ええええええっ!よりによって、その当日、家を出てからキッカリ3年経ったその夜に夫がふらりと帰ってくるではないか!作者未詳よ、いくら何でもそれはタイミングが悪すぎる!!
恐ろしすぎる修羅場へと発展!
注釈をみると、夫が家を出て消息不明の場合、子供がいれば5年、子供がいなければ3年経つと妻が再婚できるという法令があったようだ。だからこそ「3年」というのは大事なポイントなわけだ。
男どもが断りなしにわんさわんさと忍び入ったり、隙間があれば覗いたりしていた平安期なので、3年経たないうちに新しい男性と結ばれたとしても、きっと誰も何とも思わなかっただろう。しかし、「3年」はこの女性にとって必要なけじめだった。一方、期限スレスレに大急ぎで帰ってきた男にとってはギリギリセーフとも言えるが・・・。
しかし、本当の事件はこれからだ。
あらたまの三年をまちわびてただ今宵こそ新枕すれ。
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