トップになれなきゃ2位も3位も同じ 中西直義・アイダエンジニアリング副社長に聞く
自動車の車体や部品、家電などに使われるモーター部品の製造に不可欠なプレス機械。その専業メーカーとして独シュラー社に次ぎ、世界2番手に位置するのがアイダエンジニアリングだ。
1970年代から海外進出を果たし、現在までに中国、マレーシア、米国、イタリアの世界4極生産体制を築いた。海外生産比率が低い国内競合を圧倒する存在だ。リーマンショック後は売上高はピーク時からほぼ半減まで落ち込んだが、その後は新興国の旺盛な需要を取り込み、今期は売上高580億円、営業利益33.5億円を見込む(東洋経済予想)。6月末の受注残高も440億円(前年同期比36%増)となり、リーマンショック前に迫る。
アイダエンジは、今後どのように海外事業を伸ばしていくのか。全社の事業を取り仕切る副社長兼COOの中西直義氏に話を聞いた。
--日系自動車メーカーをはじめとする需要先の企業が海外生産を積極的に伸ばす中、最も重視する市場は。
タイの大洪水の復興需要もあり東南アジア向けが足元で好調ですが、傾注しているのはやはり中国です。中国経済には減速懸念が出ていますが、14億人もの人口を抱える以上、自動車などの最終消費財の需要はまだまだ増えると思います。
さらに、中国のモノづくりの現場では「安全」「品質」「自動化」が今まで以上に重視されています。特に近年は人件費が高騰していることもあり、自動化への需要は大きいと見ています。
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