トップになれなきゃ2位も3位も同じ 中西直義・アイダエンジニアリング副社長に聞く
サービスに携わる人材も重要です。今や単純な修理工事だけでなく、レトロフィット(旧型式の機械を改装・改造して新型式にすること)の能力も不可欠。サービス部門へ優秀な人材をもっと振り向ける必要があります。
--グローバルなビジネス環境の中で人材育成の考え方はこれまでと変わってきそうですね。
しっかりとした仕組みのない中でこれまでやってきて、結果十分に育成が進んでないことを痛感しています。旧態の体制を変えるべく、今年中に新たな管理システムの導入を検討しています。「人」は最も重要な資源です。給与体系含め、皆がやりがいを見いだせるような体制づくりが急務でしょう。
一番の課題は海外の現地人材をどう育成していくかということでしょう。日本製工作機械などの高度な設備を持っていくということは、それを「子守」できる人が現地に必要ですし、複雑なプレス機製品のアフターサービスに対応できる人材も不可欠です。現地採用の技術者を日本に呼び寄せて実習などさせていますが、まだまだ到達点にはきていないと感じています。
また、海外は人材の定着率も低かったりするので、給与面などでインセンティブを設けないと、せっかく育てた人材も外に出て行ってしまいます。費用がかかりますが、真摯に取り組まないといけないですね。
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