女子サッカー佐々木監督の「敗因」を考える 他人事でない「チームマネジメント」

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なでしこ佐々木監督の「チームマネジメント」は、どこに問題はあったのでしょうか(写真:Enrico Calderoni / アフロスポーツ)

日本女子サッカーの黄金期を築き上げた功労者・日本代表監督の佐々木則夫氏が「結果が出ていないのであれば、責任を取らなければならない」と退任する意向を正式に表明しました。

「退任でリオ五輪の失敗が許されるものではないが、選手たちは前向きにやってくれた。大きく変革するきっかけにしてもらって、自信を持って進んでいってほしい」と次代への想いをコメントしています。

今回、予選敗退の責任を取っての退任となったわけですが、ファンからすると大いに残念です。北朝鮮戦では、2011年以降なかった勝利をもぎ取り、有終の美を飾ることになりましたが、「なでしこジャパン」が五輪に出られないと予想していた人はいなかったのではないでしょうか。今回の記事では、チームの弱体化が急激に起きた原因を佐々木氏の「チームマネジメント」という点から考え、みなさんの仕事で参考とすべきテーマを探りたいと思います。

チームマネジメントで大事なことは?

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振り返ると韓国と引き分け、中国に敗戦して自力での五輪出場権が消滅。さらに中国が韓国に勝ったことで出場権を得る上位2カ国になれないため、リオ五輪への道が絶たれました。2011年にはワールドカップで優勝、日本国民を大熱狂させたチームがここまで落ちるとは誰が想像したでしょうか? 予選敗退については「勝って当然」という空気が重圧になったからと原因を分析する声もよく聞きます。

当然ながらメディアでは敗戦の責任を誰に負わせるのか、厳しい意見が飛び交っています。原因を探っていくと、「やはり、実戦的な試合がもう少し必要だったかなと思う。オーストラリア、中国は連戦、連戦で試合をやってきた。準備段階で反省をすごく感じている」と調整段階での誤算があったと佐々木氏も認識しているようです。

チームマネジメントで大事なことは、目標達成に向けてメンバー一人ひとりが能力を発揮してチームに「還元」できるコンディションをつくることです。それが十分につくれず、選手が十分なパフォーマンスを出せなかった状況があるのかもしれません。

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