「仕事だけ人間」は部下の力を伸ばせない 「部下の人生にコミットする力」はあるか?
女性に多い「被害者意識」「好き嫌い」「気の遣いすぎ」
――今年4月に施行される女性活躍推進法により、従業員301人以上の企業では、女性に昇進機会を積極的に提供し、女性管理職比率を上げることが求められるようになります。しかし、急に「もっと女性を活用しろ」と言われても、戸惑う上司は多いと思います。
私が現場で仕事をしていた時に、男性と女性とで仕事のスキルに差異を感じたことはありません。女性のほうが男性より使いにくいと思ったこともないですね。逆に、真面目だし丁寧だし、安心して頼める人は多かったです。
男でも女でも、扱いが難しい人間はいますし、同じ人間でも家庭の事情とか病気とか、その時々で使いづらい状況はあります。どんな部下でも、活かして成果を上げるのが上司の仕事。女だからどうという考えはありませんでした。
ただし、男と女、それぞれ反応にある種の傾向があります。女性を積極的に活用しようというのであれば、そこは少し意識したほうがやりやすいかもしれません。
――どんな傾向ですか?
ひとつは感情的な部分。もうひとつは、責任のある仕事を任せようと思った場面で、特有の反応を示す点です。
感情的な部分からお話しするなら、私が女性に多いと感じたのは「被害者意識」を持ちやすいことです。それから好き嫌いで人を分ける傾向も強い。あとは周りに気を遣いすぎて、問題をややこしくする人も多いかな(笑)。
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