起業家のロールモデルとなるベンチャーを表彰する「日本ベンチャー大賞」の表彰式が、2月26日に首相官邸でとりおこなわれました。栄えある大賞として安倍晋三首相から表彰状を受け取ったのは、ペプチドリームの窪田規一社長。本稿では同社の挑戦と、7社の受賞企業について紹介します。
日本ベンチャー大賞は、優れたベンチャー企業を首相が表彰し、「果敢に挑戦すること」を社会として称える制度です。
審査基準は、事業のビジョン、新規性、社会へのインパクトなどで、起業家の目標となるようなベンチャーを、経済界、有識者で構成される審査委員会(委員長:松田修一早稲田大学名誉教授)で選びます。
昨年の第1回では、ミドリムシで機能性食品や燃料油を製造し、世界の食糧問題、環境問題に挑むユーグレナが表彰されました。
本年の表彰式は2月26日に首相官邸で、安倍首相・林幹雄経済産業相の出席のもと行われました。
ペプチドリームが大賞に
安倍首相から大賞を受け取ったのはペプチドリーム。医薬品を製造する大学発ベンチャーで、2006年に創業し、2015年に東証一部上場、今では株式時価総額2000億円を超える企業に成長。世界の大手製薬企業に創薬プラットフォームを提供する形で対等に共同研究を進めています。
社名の由来となったペプチドは、アミノ酸の結合体でタンパク質を作る物質。ペプチドを使った医薬品は、効果が高く副作用が少ないことで注目されています。
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