東大発のペプチドリームが切り開いた新境地

日本ベンチャー大賞受賞企業の横顔

窪田社長は受賞に当たって次のように語っています。

「ペプチドリームの創業に際しては、2つの目標を立てました。1つは、菅教授と誓った夢、「たった一人の人でも良い。病気で苦しんでいる方に『ありがとう』と言ってもらえる仕事をしたい」ということ。そして、もうひとつは、技術で勝って事業で負ける日本の研究開発型企業のパターンをくつがえすこと。技術で勝って、事業でも勝つ。これからも勝ち続けます」

ベンチャーと大企業の連携も表彰

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経済産業大臣賞受賞者。左からジーンクエスト高橋社長、ソニーモバイルコミュニケーションズ十時社長、DeNA守安社長、ZMP谷口社長

日本ベンチャー大賞では、経済産業大臣賞として、ベンチャーと大企業の連携も表彰しています。今回の受賞は、ZMP(谷口恒社長)とDeNA(守安功社長)とソニーモバイルコミュニケーションズ(十時裕樹社長)。

ZMPは、人工知能の集積である二足歩行ロボットで培ったセンシング(認知)や制御(判断・操作)などのロボット技術を駆使して、自動車、物流、建設、農業、航空などの分野で自動運転、自律移動のサービスを提供しています。谷口社長は自動車の制御機器メーカー、技術商社を経て、ロボット産業時代の到来を確信し、総合ロボット会社を作るべくZMPを設立して、事業を拡大しています。

2015年5月に、DeNAとの合弁会社として、ロボットタクシーを設立。同社の自動運転技術と、DeNAのインターネットサービスのノウハウを結合し、自動運転技術を活用した旅客運送事業(ロボットタクシーやロボットバス等)の研究・開発、利用モデルの形成などを行っています。ターゲットは、過疎地や高齢化の進む地域。高齢者や買い物難民などの問題に新たな交通手段を提供しようとしています。

同じく2015年8月には、ソニーモバイルコミュニケーションズとエアロセンスを設立。同社の自動運転、建設業など産業の現場との繋がりと、ソニーのカメラ、センシング、通信ネットワーク、ロボット技術を活かし、自律飛行ドローンによる空中からの画像撮影とクラウドによるデータ解析サービス提供。建設、物流、農業等の現場で活用します。リアルタイムの空中画像とクラウドによる解析で、効率的な建機の作動や物流の設定、効果的な農作業の実施などの作業革新を目指しています。

女性起業家として経済産業大臣賞を受賞したのは、ジーンクエストの高橋祥子社長。東京大学大学院農学生命科学研究科で生活習慣病や遺伝子解析について研究を進めつつ、研究成果を活用したサービスの構築と、それによって必要なデータ収集を拡大しながら研究を加速する仕組みを創ろうと、研究室の先輩と後輩の協力を得てジーンクエストを設立しました。

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