首相が表彰!「日本ベンチャー大賞」とは?

起業家は、もはやアウトサイダーではない

受賞式後の記念撮影の様子

この連載は長く中断していましたが、今回は1月22日に行われた第1回「日本ベンチャー大賞」の表彰式の模様について報告します。

この表彰式は東京都内のホテルで開催され、安倍晋三首相が第1回の大賞を受賞したユーグレナの出雲充社長に表彰状を授与しました。首相がベンチャー経営者を表彰するイベントは、これまではありませんでした。従来はアウトサイダーとして見られがちだったベンチャーが、「産業の変革の担い手」として称えられる時代になったことを告げるイベントだっといえるでしょう。

日本ベンチャー大賞とは、いったいどのような目的でできたものなのか。本稿では、その概要について説明します。

日本ベンチャー大賞の狙いとは?

日本ベンチャー大賞は、若者などのロールモデルとなるような、社会的インパクトのある新事業を創出したベンチャー企業経営者を表彰することにより、積極的に挑戦することや、起業家の社会的評価の向上を図るためのものです。

この表彰制度は、アベノミクスの第三の矢である成長戦略「日本再興戦略 改訂2014」の中で、産業の新陳代謝を促進するべく、社会全体でベンチャーを称揚するための制度創設(内閣総理大臣賞)が記載されたことを受けて実現しました。

表彰式でのスピーチで、安倍総理は次のように話をしました。

「既存企業の改善を迫るだけでは、日本企業の体質や慣行は一変しません。産業の変革の担い手となるのが、ベンチャー企業です。我が国で起業を根付かせるための最大の課題であり、取り組むべき第一歩は、社会の意識改革です。この日本ベンチャー大賞は、新たなフロンティアに果敢に挑戦し、見事に成長を遂げた起業家を表彰することで、未知なる事業にひたむきに挑戦することの大切さを、国民の皆様一人一人に思い起こしてほしい。そういう私の強い願いの下、今般、新たに創設されたものであります」

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