『スター・ウォーズ』と「禅」の驚くべき共通点
「禅」と『スター・ウォーズ』にどんなつながりがあるのだろう?と思う方もいるかもしれませんね。「禅」はなにやら難しそうで、修行っぽいし、『スター・ウォーズ』はエンターテイメントの大作。まったく違って感じるものに、はたして共通点などあるのだろうか?と疑問に感じても無理はありません。
しかし、実は両者には驚くべき共通点があるのです。
『スター・ウォーズ』は、比較神話学や比較宗教学で知られるジョーゼフ・キャンベルの汎神論(はんしんろん)を元に作られたといわれています。汎神論は、すべての物体や概念・法則は神が姿を現したものであり、神性を持つという考え方です。
一方の「禅」は、「悉有仏性(しつうぶっしょう・すべてに仏性がある)」という考えがベースにあり、自分の仏性に気づくことを目指すもの。神と仏という違いはあるにせよ、『スター・ウォーズ』と「禅」に実はいろいろな共通点があってもおかしくはありません。
「禅」とは、人間の計らいを超えたものを自分の中に拠りどころとして見つけていこうとする実践。哲学がよく似ていると思われますが、哲学は学問で、禅は実践です。
本当の自分に出会うために実践する――。『スター・ウォーズ』を観たことがある方は、エピソード4・5・6 を思い出してみてください。ルークは本を読むではなく、学校に通うのではなく、ヨーダという師からの教えを“実践”によって身に付けていきます。この実践によって修得していく姿。これだけでも「禅」の教えを『スター・ウォーズ』から読み解くことはできます。
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