乱れた心を整える「スター・ウォーズの言葉」 心を打つのは、背景にある「禅の精神」だった

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「禅」とは何かを知り、それを実践していくことはたやすいことではありません。そこで拠り所となるのが「禅語」です。

「禅語」とは、禅僧が長年命がけで厳しい修行に打ち込み、そこで会得した境地そのものが言葉になって表されたもの。私自身これまで日々の生活の中で判断に迷った時、壁にぶつかり悩んだ時、これらの禅語が気持ちを支え、勇気を与えてくれました。私にとっての禅語は、生きていくうえでの道標となっています。

『スター・ウォーズ』のシーンに見る「禅語」

今回、ご縁を頂戴して『スター・ウォーズ』を禅で読み解いたときに、あらゆるシーンにおいて、禅語に通じる教えがありました。

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© &TM 2015 LUCASFILM

たとえば、修行中のルークがヨーダにいろいろと質問を畳み掛けるシーン。ルークは早く成長したいとばかりに、答えを早急に求めようとしますが、そんなルークにヨーダは無心になることの大切さを説きます。

これは禅語で言えば「花無心招蝶 蝶無心尋花(はなはむしんにしてちょうをまねき ちょうはむしんにしてはなをたずねる)」となります。

春になれば蝶が花を求めて飛びます。花は蝶を招こうと咲くのではなく、蝶も花を訪ねようという心があるわけではない。しかし、花が咲くと蝶は飛んできて、蝶が飛んでくるところに花が咲いています。

互いが無心です。無心になるのは、なかなかに難しいことですが、自分の中にきれいな心があることにまずは気づくこと。答えは外に求めるのではなく、おのずと備わっている自分の心に気づくことにあります。

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