また、早くジェダイになりたいルークに対して、「今」を見ていないとヨーダがルークをたしなめるシーンがあります。
これは「前後際断(ぜんごさいだん)」という禅語の教えと同じです。
「今」の大切さを説くヨーダ
あれもしたい、これもしたい、あれをやらなければ、これもしなければ……など、いろいろなことを抱えていると、それぞれが気になってしまい、結局、そのいずれにも集中できません。
「この男の目は今ではなく未来ばかりを見ておる」というヨーダのセリフどおり、ルークは未来のことばかりに気を取られている。
未来ばかり見ているルークにジェダイになる資格がないと諭すヨーダは、「今」の大切さを教えようとしているのでしょう。
『スター・ウォーズ』には、「フォースと共にあれ(May The Force Be With You)」という有名なセリフがあります。そしてこの言葉はジェダイや同盟軍の合言葉のように、幾度となく登場します。「フォース」は、他者の心を読み取ったり、操ったり、また敵の攻撃をかわしたり、直接に触れることなくものを動かしたりしています。そして「フォース」は、修行を積んだものだけが操れるものとして描かれています。
これらを見て、私は「フォース」は「法力(ほうりき)」かもしれないと思いました。フォースとほうりき、偶然にも音も似ていますね。
「法力」とは、仏法を修行して得られた功徳の力。法力を使ったという伝説で有名なのは弘法大師です。弘法大師が杖をつくと泉が湧き井戸や池となった、といった伝承は今も日本各地に残っています。
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