「瞑想」と「深い呼吸」が折れない心をつくる

米国防の要「ペンタゴン」が認めるその効果

瞑想といっても難しいものではない。静かにゆっくり呼吸を続けて、自分の呼吸に意識を向けてみよう(写真:msv/PIXTA)
現代人の心は「悲鳴」を上げている。精神障害の労災認定件数が3年連続で過去最多を更新するなど、日本人のストレスは今や「社会問題」と言ってもよい。この12月1日にも、厚生労働省が「労働安全衛生法」の改正に基づき、従業員50名以上の全事業所を対象に「ストレスチェック」を義務化する法律を施行したばかりだ。ストレス時代を生きる私たちにとって、「メンタルを鍛える」ことは一命題と言える。しかし、どうしたらメンタルを鍛え「折れない心」をつくることが出来るのか。そこで、4回にわけて「『困難』を『力』に変えるトレーニング法」をアメリカ国防総省現役官僚、カイゾン・コーテ(近著に『ペンタゴン式ハードワークでも折れない心のつくり方』が指南する。第1回は『「瞑想」と「呼吸」で折れない心を構築する』。

生きていれば辛いことはいくらでもある。仕事、人間関係、家庭のもろもろ。人がストレスを感じる理由はゴマンとある。悩んだり、不安になったり、プレッシャーを感じたり、ヤケクソになったりと、人によって辛くなった時の反応もさまざまである。

情報中毒の状態で思考はクリアにできない

複雑化したストレスへの対処方法は、一つにはとても絞れない。解決方法はストレスの数だけ存在する。しかしどんな困難にも、どんな逆境時にも効果があることがある。それは、強制的に「思考」を休めることだ。

思考がまともに働かないような状態では、ストレスに限らず人生で起こるいかなる問題にも「まとも」に取り組むことはできない。しかし、私たちは知らないうちに、余計なところに思考を飛ばし続け、自ら「思考が働かない状態」を作りだしている現状がある。

理由は明白だ。現代人の生活は多忙極まりない。ただでさえ忙しいのに、IT技術の劇的な進歩によって、人は絶え間なく何らかの「情報」に身をさらすようになったからだ。中でもスマートフォンがわれわれの生活に与えた影響は、目を見張るものがある。ソーシャルネットワークのアプリを使えば、いつでもどこでも、誰とでもつながるような状況だ。アメリカではベッドサイドでも80%の人がスマートフォンを携帯し、セックスの最中でも20%がそれを使うというデータがある。

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