「瞑想」と「深い呼吸」が折れない心をつくる

米国防の要「ペンタゴン」が認めるその効果

瞑想というと、仙人や仏門に入った人間の修行のためのものというイメージがあるかもしれない。「無我の境地」、「悟りを開くためのもの」という先入観もあるため、ペンタゴンで導入した際も、現場から最初はなかなか受け入れられなかった。「実生活でも役立たないし、実戦にもまるで関係ない」という反発もあったが、始めると、それが間違いであることを誰もが気づく結果となった。

多岐にわたる瞑想の効用

「疲れにくくなった」、「集中力が増した」、「イライラや不安が消えた」、「緊張下でも冷静でいられるようになった」――これらはすべて、現場で瞑想を実践した人の声だ。ネガティブだった反応はポジティブなものに変わり、一気に受け入れられるようになった。

われわれが推奨する瞑想法は、「マインドフルネス瞑想」という実に簡単なもの。座禅を組む必要も特別なテクニックも必要としない。静かにゆっくり呼吸を続けるのがポイント。肩を楽にし、姿勢を整え、目を軽く閉じ、「今、この瞬間」に起こっていることに意識を向けるだけ。いちばん簡単なのは、自分の息に意識を向けることだ。

「吸って、吐いて」という、ゆっくりとした呼吸のリズムにだけ集中していくと、結果的に思考がしっかりと休まっていく。1日たった5分でいい。それが習慣化すると、以下のような驚くほどの効果を体感できるはずだ。

恐れや不安の軽減 記憶力強化 免疫力強化 集中力強化 うつ病の改善 血圧の安定化と心疾患予防 血糖値の安定 適正な食欲の維持 安定した睡眠 外傷など痛みのコントロール 第三者への理解や共感力強化 

瞑想の重要ポイントでもある「ゆっくりとした呼吸」。実は、良質な呼吸を日常心がけることが、心のキャパシティーを広げ、困難や逆境に強く、折れないしなやかな心をつくり上げるのに大変有効だ。呼吸は生理的機能ゆえ、普段はあまり気にも留めないだろうが、現代人は息が総じて浅すぎる。ストレスをためてしまうと肩や胸だけで呼吸する形となり、必然的に息が浅くなる。また、酷い場合には緊張すると呼吸を止めてしまう、ということもある。「息」はいつでも、しっかりしなくてはいけない。

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