なぜ人は「性格分類」に翻弄されてしまうのか

「図星!」と思い込むのにはワケがある

性格診断の結果に一喜一憂したことはありませんか?(写真:Rawpixel / PIXTA)

こんにちは。メンタルアップマネージャの大野萌子です。

突然ですが、皆さんは「性格診断」や「血液型診断」などの、性格や人のタイプを分類するさまざまなテストに興味がありますか? いくつかの質問に答え、導き出された結果に対して「当たってる!」「やっぱりそうなんだ」と一喜一憂したことがあるのではないでしょうか。

初めて会う方々から、私がよく受ける質問があります。私自身が、人の心を専門にしている職業に就いていることを知った途端に、「私ってどういう人間だと思いますか?」「私、どんなふうに見えますか?」という具合に、自分の印象を聞いてくるのです。

「当たっている!」と思わせる心理的トリックがある

この連載の過去記事はこちら

確かに「私って何者だろう?」「人からどう見られているのかな?」というのは、誰しも気になることでしょう。とはいえ、いくら専門家でも、相手について何も知らない段階で「どう思うか」と聞かれたところで、正直分かりません。

そんなとき、私はたいてい「分からない」と率直に伝えるようにしていますが、あえて「○○のように見えます」と、感じたことを伝えることもあります。すると、「やっぱり!」「そうだと思ってました!」と、あたかも図星だといわんばかりの反応を示される方が、なんと多いこと。専門家が言うのだから間違いない、と、確信を得たようなようすなのです。

私は、そのときに感じた表面的な印象を口にしているだけなのですが、相手は「そうだ!」と思ってしまう。実はここに、心理的なトリックがあります。

次ページ1人の中にたくさんの性格がある
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