こんな「ブラハラ」は、法的問題に発展する! 「B型はワガママ」と軽々しく言ってはダメ
「B型の人は、ワガママだよね」「A型なのに、何で雑なの?」といったことを、あなたも言われたことがないだろうか。
血液型を根拠にしたステレオタイプで性格を決めつけて、不愉快な思いをさせる「ブラッドタイプ(血液型)ハラスメント」。これを問題視する声があがっていることが、読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」で紹介されている。
ヨミドクターの記事によると、聖徳大学心理学科講師の山岡重行さんが、1999年、2005年、2009年に、首都圏の私立大学生約3600人を対象に調査を行ったところ、血液型の性格診断で「不快な経験をしたことがある」と答えた学生が約3割いたという。
違法と評価される場合もある
その内容は、「別の血液型に見える」などの不快な言葉を受けた人が34%、「差別された・いじめられた」が23%、「性格を決めつけられた」が17%だったそうだ。
血液型による性格診断は古くから行われてきたが、同僚や友人に「B型の人はワガママだ」などの言葉を投げかけて、不快な思いをさせてしまった場合、どんな問題があるのだろうか。南川麻由子弁護士に聞いた。
「単に『血液型のことで嫌なことを言われ、不快な思いをさせられた』というだけでは、ただちに違法ということになるわけではありません。
ただし、血液型を理由に不当な差別を受けたり、嫌がらせを継続的に受けたりした場合は別です。内容によっては、違法なものと評価される可能性もあるでしょう」
どんな場合に違法といえるだろうか。