「成果を生む怒り方」は川淵チェアマンに学べ 日本バスケの再生請負人がやっていること

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新リーグ設立記念セレモニーで取材を受ける川淵氏(写真:田村翔 / アフロスポーツ)

前回は米大リーグ、テキサス・レンジャーズから日本の四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスに電撃入団を決めた藤川球児投手について、その意思決定プロセスをアンガーマネジメント的に検討しました。

さて今回は、国際バスケットボール連盟(FIBA)から無期限の資格停止処分を受けた日本協会(JBA)の改革を主導する「タスクフォース(特別チーム)」での、川淵三郎チェアマン(現在は日本協会会長)の言動から、抜本的な組織改革を断行する際に必要な「感情コントロール」について考えます。

この連載では何度となく「怒りによる失敗を避ける方法」を紹介してきましたが、今回は少し趣を変え、川淵氏から「正しく怒って成果を生む方法」を学んでみようという次第です。

「なぜできない?」ではなく「どうしたらできる?」

昨年11月にFIBAから国際大会の出場禁止など、無期限の資格停止処分を受けたJBA。この事態を受け、サッカー界出身の川淵チェアマンを中心にしたタスクフォースが組まれ、スピード感のある「改革」が断行されていることは、ご存知の方も多いでしょう。

これにより、リオデジャネイロ五輪予選に出場できないという最悪の事態は回避できる公算となっています。6月19日、スイスで開催されたFIBAの常務理事会では日本の処分は解除されました。

そもそも、FIBAが制裁解除のために要求したことは3つ。日本に存在する2リーグの統合、日本代表の強化、そしてJBAのガバナンス(統治)強化です。これらを要求されながらも、川淵チェアマンの就任以前、日本バスケットボール界は自らクリアしていくことができませんでした。

特にリーグ統合に向けては泥仕合が続きました。「チーム名から企業名を外すか、外さないか」という点で対立し、男子のトップリーグは10年にわたって分裂。5年前に始まった統合交渉も、膠着したままだったのです。「なんで外さなくてはいけないのだ」「なんで外せないのだ」の押し問答を5年も継続していたのですね。

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