前回は、衆議院本会議欠席前夜の過ごし方や、その後の旅行疑惑、メディア対応が問題視され、維新の会から除名された上西小百合衆院議員の記者会見時の対応と、そこから私たちが学べることを検証しました。
今回は、米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」(2015年4月発表)に、日本から村上春樹氏とともに選ばれた、片付けコンサルタントの近藤麻理恵氏(通称こんまり)について取り上げます。
さて、そもそも、皆さんはこんまり氏をご存知ですか? 『人生がときめく片づけの魔法』『毎日がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)などの著書は、英語、韓国語、スペイン語、イタリア語などに翻訳され、今やこんまり氏の「ときめき整理収納法(Konmari Method)」は世界中で活用されているのです。
アンガーマネジメントとの共通項は?
これらの書籍で語られているこんまり氏の手法を観察してみると、そこにはアンガーマネジメント的思考法との共通項をいくつか見出すことができます。そこで今日は、こんまり流お片づけで人生がときめく(人生なぜかうまくいく)論拠について、検討してみましょう。
「家の中を劇的に片づけると、その人の考え方や生き方、そして人生までが変わってしまう」と、こんまり氏は著書の中で述べています。「何を大げさに」と思われる向きもあるかもしれませんが、これは非常に説得力のあるメッセージであり、筆者が普及を図っているアンガーマネジメントとも共通する考え方です。
ではなぜ、人生が変わるのでしょうか。こんまり氏は、「片づけは『過去に片をつける』ことであり、その結果、人生で何が必要で、何が要らないか、何をやるべきで、何をやめるべきかが、はっきりとわかるようになる」と解説しています。
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