Netflixの「アニメ最強化計画」は今が攻め時?「SAKAMOTO DAYS」や「NARUTO」が世界で大人気!…一方、ひそかに抱える“ジレンマ”とは

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「SAKAMOTO DAYS」
Netflixで配信中の「SAKAMOTO DAYS」。シーズン1はNetflixで世界ランキング33位を記録し、日本発アニメとして半期ごとの視聴数で最も見られた作品となった(画像:Netflix)
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Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

世界ランキングでも日本のアニメが目立つ

「アニメを見るならNetflix」という選択が世界中で広がっています。

全世界で約3億人が加入するNetflixメンバーの半数以上がアニメを視聴し、この5年でアニメの総視聴時間が3倍に増加するほどの勢いです。Netflixにとってアニメは、今や「グローバル戦略の中核を担う最重要カテゴリー」として扱われています。

その成果あってか、アメリカ、ブラジル、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリアでも人気が拡大し、韓国や東南アジアはもちろん、インドやインドネシアでも存在感を強め、アフリカ全体でも関心が着実に高まっているというのです。

8月6日のプレス向け説明会によると、2024年の1年間で33のアニメ作品が「週間グローバルTOP10」(非英語作品)に計70回も登場したといいます。2021年と比較すると作品数では2倍以上、登場回数は4倍です。日々のランキングにアニメ作品が入るのは、日本だけの現象ではなくなりつつあるのです。

今年に入ってもアニメ視聴は軌道に乗ったまま。Netflix公式エンゲージメントレポート(2025年上半期)によると、アニメの視聴は前年比で約20%増加し、過去最高を記録しています。

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