Netflixの「アニメ最強化計画」は今が攻め時?「SAKAMOTO DAYS」や「NARUTO」が世界で大人気!…一方、ひそかに抱える“ジレンマ”とは

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なかでもヒットを飛ばしたのは「SAKAMOTO DAYS」シーズン1でした。週刊少年ジャンプで連載中の鈴木祐斗原作漫画をアニメ化したもので、元殺し屋の男が家族との日常を守るため刺客と戦う痛快バトルが人気の作品です。

2025年上半期に2400万ビューを記録し、競合が並ぶなかで世界ランキングは33位。日本発アニメとしては半期ごとの視聴数で最も見られた作品となっています。

数字が確信にもつながっている様子です。Netflixで日本発の世界的ヒットを仕掛け続けているコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏は、「アニメは、もはやニッチな存在ではありません。世界で確固たる地位を築いています。ローカルに根付いた日本のアニメを全世界が求めていることに改めて気づきました」と言い切るほどです。

坂本和隆
「アニメを見るならNetflix」の地位を築く理由を語るNetflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏(画像:Netflix)

「アニメを見るならNetflix」が根付きつつある?

海外で日本発アニメを見るために利用するサービスと言えば、かつてはアニメ専門のものが主流でした。ソニーが2021年に買収したクランチロールがほぼ独占するかたちでリードしていましたが、ここにきて状況が変わりつつあります。

電通の海外向け調査レポートによると、アニメを見る配信サービスとしてNetflixが浮上しているのです。全世界を対象に実施したアンケート回答者の48%がアニメを見る選択肢としてNetflixを挙げ、最強だったクランチロールやオリジナルIPを抱えるディズニープラスを上回り、最も多く支持されています。

地域別でもNetflixが選択肢のトップを占めます。北米では63%、中東・欧州・アフリカ地域で56%と圧倒的な強さです。アニメを扱うサービスが乱立するアジアでも36%と、1位に位置づけています。

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